ネット銀行の住宅ローンは、その金利の低さから利用者が増えているローンのひとつです。
有人店舗を持つ銀行と異なり、人件費などのコストが削減できます。
その分だけ私たちユーザーに有利な商品が多いのですが、注意すべき点もあります。
そんなネット銀行の住宅ローンを検討する上で確認したい、メリット・デメリットを紹介します。
ネット銀行の住宅ローンのメリット
・いつでも手続きができる
基本的にインターネット経由の手続きですから、来店が不要です。
そのため、自分の好きなタイミングで手続きを進めることができます。
銀行へ足を運ぶ時間が取れない人や、手続きを自力で進められる方にはオススメです。
また相談窓口やテレビ電話を設けている金融機関もあります。
対面手続きをしないからといって、全くのフォローがないわけではありませんので慣れない方でも安心です。
・金利が低い
大手都市銀行と比較し、利率が低い商品が多いです。
大手都市銀行の場合は0.6%台からであるのに対し、ネット銀行なら0.5%台からの利率になっています。
適用条件は銀行ごとで異なりますが、こちらの方が下限は低いです。
・保証料が不要、団信保険料が無料
住宅ローンは一般的に、保証会社へ加入しなければなりません。
審査結果によって異なりますが、一括払いなら平均で借入額の2%から4%ほどかかります。
もし分割払いにするなら、金利に0.2%ほど上乗せになるのが相場です。
3,000万円(返済期間35年)を借り入れたなら分割で約120万円の支払いになりますから、無視できない金額といえるでしょう。
ネット銀行は保証会社を利用していないため、保証料部分が不要です。
そして団信保険料も、銀行側が負担しているケースが多いです。
ネット銀行の住宅ローンのデメリット
・事務手数料が高い
大手都市銀行の多くは、事務手数料が3万円前後の定額になっています。
一方でネット銀行では、借入額の2.16%の定率制を採っています。
3,000万円を借り入れたら64万8,000円ほどの事務手数料がかかります。
・保証料がない
保証料がかからない点がメリットであると同時に、デメリットでもあります。
以下を行う予定のある人は、保証料を払ったほうがお得になる場合があります。
・繰上げ返済をする
・借り換えを行う
保証料は未経過部分については返金されます。
ですから繰上げ返済をしたり、借り換えを実行したことで当初より短い借入期間で終わった場合は、その部分について返金されます。
ただしネット銀行は繰上げ返済の手数料が一部無料ですから、それにかかるコストとも比較する必要はあります。
・審査が厳しく時間がかかる
基本的に書類を郵送でやり取りしての手続きですので、その分だけ時間がかかります。
また住宅ローンの審査がギリギリで落ちてしまう場合があります。
対人であれば金利の上乗せなどの対応で住宅ローンを実行できるケースがありますが、ネット銀行だと個別に柔軟な対応が取りづらいためです。
まとめ
ネット銀行で扱う住宅ローンのメリット・デメリットについて紹介しました。
事務手数料が割高であるものの、それ以外の費用については大手都市銀行より低く抑えられるケースが多いです。
一方で大手都市銀行は保証料などのコストはかかるものの、対人ならではのサポートや審査面で柔軟な対応が期待できます。
審査に問題がなく融資実行まで時間に余裕のある方や、対面サポートの必要性を感じない方にとっては、ネット銀行の住宅ローンはオススメです。